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ギリシア・ローマ時代の彫刻に魅せられたのが美術の世界への入り口です。その学びの為に出かけたスペインの美術学校で「グラヴィール」という技法に出会いました。透明なガラスの中に生き生きとした人物や鳥や花が彫られている作品を見て「自分もやってみたい」と習い始めました。

グラヴィール技法はガラスの表面を銅板、石、ダイヤモンドなどでできた円盤(グラインダー)で削り、花や動物、人物などを立体的に彫刻する技法です。ヨーロッパで水晶や貴石を彫る技術がボヘミアンガラスにも使われるようになりました。何種類ものグラインダーを使い分けながら、人物の皮膚の柔らかさや筋肉の力強さ、鳥や動物の躍動感などを表現します。